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コムデギャルソン

特徴

コムデギャルソンは日本が世界に誇るブランドです。社会に流されることのない、自立した女性像をデザインに落とし込んだもので、従来型の女性らしさのない、ルーズなシルエットに黒などモノトーンな色を多様、孤高の女性を描いた。そんな今までにないコンセプトで、常に斬新で前衛的なデザインで自己主張し続ける、デザイナー川久保玲のトップブランドです。その特徴は、服の表面に対し、歪みやねじれやアシンメトリーなどの大胆な手法を取り入れたことが挙げられます。生地をあえてぼろぼろにして使ったり、セーターに穴をあけるなど、前衛的な表現が多く見られ、「乞食ルック」と言われました。80年代前半のコレクションの多くは白・黒を中心としたモノ・トーンで、こうした表現はそれまでのモードの常識を覆すものであったされました。しかし、モードの歴史を正確に追っていった時、黒という色はソニア・リキエル、ジャン・ポール・ゴルチェなどのデザイナーによって70年代末から取り入れられていたものであり、とりわけソニアは同時代において「黒のソニア」として注目されていました。こうした歴史を踏まえるならば、コムデギャルソンの色使いもまた、当時の時流に乗ったものであったと見ることができます。コムデギャルソンの最大の特徴である黒を基調としたそのアイテムはかつて「黒の衝撃」、「ジャパネスクカジュアル」と呼ばれ世界中から注目を浴びました。また「カラス族」なる流行語も生みました。その後、「黒」がその流行によってありふれた色となったことで、黒の持つ「反抗」の意味が欠落すると、黒に替わり90年代、色彩を代えて「赤」などカラフルな色を前面に打ち出すなど、他ブランドとは一線を引いたファッションを展開しました。無彩色や暗色の使用を経て、性差を大胆に超える伸びやかでかつ斬新なデザイン等などにより、先進的な試みは国際的に高い評価を受け続けており、日本を代表するブランドのひとつとみなされています。ロバート・デ・ニーロなどをはじめとする世界各国のセレブリティにも愛用されています。

また、アバンギャルドで独特なファッションはマルタン・マルジェラ、AFヴァンデヴォルストをはじめとするアントワープ派のデザイナー、ジョン・ガリアーノ、ヴィクター&ロルフ等の外国人デザイナーにも大きな影響を与えました。川久保玲は、常に世界でもっとも影響力のあるデザイナーの内の1人となっています。

 

略歴

1969

日本のファッションデザイナー・川久保玲が、プレタポルテブランドとして設立。「コムデ ギャルソン」の名で婦人服の製造販売を開始。

 

1973

会社「コムデギャルソン」を設立。

 

1975

東京コレクションに初参加。

 

1978

「コム・デ・ギャルソン・オム(COMME des GARCONS HOMME)」がスタート。メンズでは、一番古くからあるライン。コム・デ・ギャルソンのメンズとして登場したが、アバンギャルドなコム・デ・ギャルソンとは違い、コム・デ・ギャルソンが考えるメンズのベーシックといった位置づけ。製品洗いをかけたシャツが大ヒットした。

 

1981

パリ プレタポルテ・コレクションにデビュー。以来、専らパリを中心にコレクションを展開。このコレクションはセンセーショナルで、賛否両論。服飾の既成概念を崩したアバンギャルドで斬新な表現手法は「広島シック」「黒の衝撃」と言われ批判を受けたが、アバンギャルドかつクラッシックなスタイルは徐々にクリエイティブな若手デザイナーから受け入れられていった。

 

1984

「コム・デ・ギャルソン・オムプリュス(COMME des GARCONS HOMME PLUS)」がスタート。パリのメンズ・コレクションに参加を決めて立ち上げたメンズのコレクション・ライン。オムに較べて、シーズン毎の提案性や実験性が強い。そして、価格的にも高い。川久保玲と渡辺淳弥がデザイナーとなっているが、川久保玲がメンズで直接関わっているのは、このオム・プリュス。

 

1986

パリに「コム デギャルソン オムプリュス」の直営店がオープン

 

1987

ビジネススーツラインの「コム・デ・ギャルソンオムドゥ(COMME des GARCONS HOMME DEUX)」がスタート。日本人の背広、がキャッチ・コピーのコム・デ・ギャルソンの考えるビジネス・ライン。

 

1988

シャツライン、「コム・デ・ギャルソンシャツ(COMME des GARCONS SHIRT)」がスタート。その他、ジュンヤワタナベ・コムデギャルソンなども展開する。

 

1997

「こぶ」が着いたようなこぶドレスを発表。輪郭を隠す服から、体の肉やこぶ自体が一つの身体かのようなデザインを提案して話題となる。コムデギャルソンは業界内に多くの支持者を抱え、ビジネス的にもある程度の成功を収めるが、それでもアルマーニなど帝国を築くには至らなかった。それは強い個性、革新性、前衛性を求め続けるスタイルによるもので、流行やスタイリッシュな実用性とは距離を置いている点に理由がある。グローブ・トロッターとコラボレーションを行う。

 

1999

「コム・デ・ギャルソン・オム・オム」がスタート。オムより高い年齢層を想定して、オム・ドゥよりカジュアルなラインとして、オム・プリュスほど実験的でない、かつ高くないラインとして登場した。オム・オムとはコムデギャルソンの服を2枚あわせたような服という意味。

 

2002

「コム・デ・ギャルソン・ジュンヤ・ワタナベ・マン」がスタート。トリコ・コム・デ・ギャルソンのチーフ・デザイナーだった渡辺淳弥が1992年企業内独立したブランドが、この年から始めたメンズ・ライン。

 

2005A/W

タオ・コム・デ・ギャルソン(TAO COMME des GARCONS)をスタート。

 

2008

H&Mとデザイナーコラボレーションが決定。

 

200894

ルイ・ヴィトンとコラボレーションで、東京・南青山に期間限定ショップ「ルイヴィトン・アット・コムデギャルソン」をオープンする。

 

<デザインチーム>

COMME des GARÇONS HOMME

1978年発足。ベーシックなメンズのライン。着る人の個性を引き立てる服を提案。1990年から田中啓一(2003年秋冬期に退職)が、2004年春夏期より(2003年冬のコレクションから一部が)川久保玲・渡辺淳弥(ジュンヤワタナベ・コム・デ・ギャルソン)、栗原たお(タオ・コム・デ・ギャルソン)、丸龍文人(ガンリュウ)4人のデザインチームによりデザインを担当する。

 

1.川久保玲

COMME des GARÇONS

1969年発足。川久保玲のクリエーションを最も純粋な形で表出する、代表的なラインである。

2005年春夏「パンクバレリーナ」

2005年秋冬「ブロークンブライド」

2006年春夏「ロストエンパイア」

2006年秋冬「ペルソナ」

2007年春夏「キュビズム」(日の丸のモチーフで話題になる)

2007年秋冬「キュリオシティ」

2008年春夏「不協和音」

2008年秋冬「バッドテイスト(悪趣味)

 

COMME des GARÇONS COMME des GARÇONS

1993年発足。2005年春夏期よりrobe de chambreと統合。川久保の、変わらずに好きなもの、根本にあるエッセンスが表現される。コムコムと通称されている。

 

COMME des GARÇONS noir

いつ頃まで展開されていたかは不明。2005年秋冬期より再開。川久保の考える「noir」が表現される。

 

COMME des GARÇONS HOMME PLUS

1984年発足。川久保がモードの冒険をメンズウェアのなかで展開するブランド。メンズのコレクションラインである。メンズの基本を押さえながら遊び心にあふれたデザイン。

2005年春夏「ピンクパンサー」

2005年秋冬「スポーツテーラリング」

2006年春夏「リップ&タン」

2006年秋冬「バッドボーイ」

2007年春夏「ゴールデンボーイ」

2007年秋冬「マイウェイ」

2008年春夏「スーパーインポジション」

2008年秋冬「タイムフォーマジック」

 

2005年秋冬よりCOMME des GARÇONS HOMME PLUS EVER GREENという以前のデザインを復刻・アレンジするラインをHOMME PLUS内に立ち上げた。

 

2005年秋冬 1998年秋冬「インサイドアウトサイド」

2006年春夏 2000年秋冬「ドッキング・ロック」

2006年秋冬 1997年秋冬「マジックオブバイアス」

2007年春夏 2000年秋冬「シークレットトレジャー」

2007年秋冬 「ブラック」

2008年春夏 「サイケ」

 

COMME des GARÇONS HOMME DEUX

1987年発足。「背広のなかの背広」をテーマに、素材から仕立てまで正統派に拘ったビジネススーツ。アヴァンギャルドと並行して行われるクォリティに対する挑戦。

 

COMME des GARÇONS SHIRT

1988年発足、フランス生産のシャツ専門ブランドとしてスタート。近年はアイテム数を増やし、プリュスのエッセンスを、より着やすく表現したヨーロッパ向けの服作り。

2004年春夏期からフレッド・ペリーとのコラボレーションを行っている。

 

COMME des GARÇONS 青山ショップオリジナル

1989年発足。服やバッグなど、青山店だけで販売する極めてレアなライン。一部は海外直営店をはじめ、2002年より京都店、2003年には大阪店、名古屋ラシック店などでもその一部を販売する。

 

COMME des GARÇONS PARFUMS

(発足年度は不明)香水のほかにもキャンドルやシャワージェル、インセンス(お香)などもある。また毎年クリスマスやバレンタインなどには特定のテーマに基づいた限定パッケージの香水や真空パック入りのTシャツ、バッグなどを発売する。

 

COMME des GARÇONS parfums PARFUMS

2001年発足。パリの香水ショップオリジナルとしてスタート。「SERIES 1:」から現在「SERIES 7:」までリリースされている(2005年秋冬期現在)。またパリ店ではコム・デ・ギャルソン初のチョコレート(SERIES 1:)なども販売されている。

 

10corsocomo COMME des GARÇONSオリジナル

2002年発足。服やバッグなど、ディエチコルソコモコムデギャルソンだけで販売する極めて希少なライン。一部は他の路面直営店などでも販売される事がある。

 

PLAY COMME des GARÇONS

2003年発足。コム・デ・ギャルソンのキャラクターブランドとしてスタート。フィリップ・パゴウスキーによるデザインのハートのキャラクターがトレードマーク。ちょっと「気分」先行で着やすい、買いやすいライン。

 

COMME des GARÇONS 直営ショップオリジナル

2005年発足。服やバッグなど、直営ショップだけで販売するライン。扱われる直営ショップは、青山・ディエチコルソコモコムデギャルソン・丸の内・CORNER(伊勢丹新宿メンズ館2F)EDIT(シブヤ西武4F)・静岡・京都・大阪・神戸・福岡・ラシック・ニューヨーク・DOVER STREET MARKET

 

2.渡辺淳弥

JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS

1992年発足。当時、tricotのデザイナーであった渡辺淳弥が自分自身のクリエーションを発表するためにスタートした。1992年に東京、1993年にパリで最初のファッションショーを行う。

 

JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN

2002年発足。ファーストラインとは全く違うコンセプトとして、ベーシックの追求をテーマにスタート。

 

eYe JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN

2005年発足。原宿店(東京)、南堀江店(大阪)の直営店向けオリジナル・ライン。当初の2年間は「アウトドア」をテーマに展開中。尚、原宿店は2006年にコルソ内に移転している。2007年秋冬から名古屋パルコ店でも取扱い開始。

 

3.栗原たお

tricot COMME des GARÇONS

1981年発足。コム デ ギャルソンより若々しいイメージで、着やすい、比較的かわい目のアイテムがそろう。1987年から渡辺が、2003年から栗原が、デザインを担当する。

 

tao COMME des GARÇONS

2005年秋冬期に発足。tricotのデザイナー・栗原が自分自身のクリエーションを発表するためにスタート。2005年、パリの自社フロアにて最初のファッションショーを行う。

 

4.丸龍 文人

GANRYU

2008年発足。1976年生まれ。2004年文化ファッション大学院大学卒業後、コムデギャルソンに入社。

パタンナーを経て、'08春夏より『GANRYU』のデザイナーに。

 

・廃盤ライン

COMME des GARÇONS HOMME(スペシャル)

1998年秋冬期まで展開。

 

COMME des GARÇONS HOMME HOMME

1999年春夏期~2001年秋冬期まで展開。

 

COMME des GARÇONS 青山twoオリジナル

1999年春夏期~2001年秋冬期まで展開。

 

COMME des GARÇONS HOMME PLUS for District

2000年秋冬期~2002年秋冬期まで展開。ただし2005年秋冬期にて一部再開される。

 

robe de chambre COMME des GARÇONS

1981年~2004年秋冬期まで展開。2005年春夏期よりCOMME des GARÇONS COMME des GARÇONSに統合される。

 

JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN(PINK)

2003年春夏期~2005年秋冬期まで展開。

 

PEGGY MOFFETT COMME des GARÇONS

2003年春夏期~2005年秋冬期まで展開。

 

SPORTS COMME des GARÇONS HOMME PLUS

毎期一つのスポーツをイメージしたデザイン(2005年秋冬期ボウリング、2006春夏期ボクシング、2006秋冬期スキー)2005年秋冬期~2006年秋冬期まで展開。